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カット料金1万円を実現!サービス品質を重視した大阪のスタイリスト
今回は大阪でカット料金を1万円に設定されているサロンオーナー様に取材をさせていただきました。
カット料金を1万円の料金設定にされた理由や、どのような想いでサービスを提供しているのかなどを詳しくヒアリングさせていただきました。
スタイリストの皆様は、様々な想いを持って、真摯にお客様に向き合っておられることかと思います。
そんな皆様のお役に立てる情報となれば幸いです。
取材を行ったスタイリスト様のサロン情報
■サロン名
Bouquet Hair Designer’s
■オーナー
力丸 正啓 様
■所在地
〒560-0083
大阪府豊中市新千里西町2-24-30
千里中央プライムステージ101
■店舗サイト
http://fortune-garden.jp/
カット料金を1万円にした3つの理由ときっかけ
Bouquet Hair Designer’sではスタイリストのカット料金は通常6千円で設定されている。
オーナースタイリストのカット料金を1万円に設定した理由を伺ったところ3つの理由がありました。
■1つ目の理由
スタイリストのチャンスを増やすため。
■2つ目の理由
価格を上げることに価値を見出した。
■3つ目の理由
お客様一人一人に時間を使ってサービスクオリティーを上げたいと思っていた。
スタイリストのチャンスを増やすとは
Bouquet Hair Designer’sでは僕を除いてスタイリストが3名いるのですが、オーナースタイリスト料金とスタイリストのカット料金が同じだった場合、技術的な部分やこれまでの経験なども含めて、お客様からオーナースタイリストに指名してもらえることが多いです。
嬉しい反面、そのことによって若いスタイリストはお客様に入客するチャンスが減ってしまうのではないかと感じました。
ならば、スタッフが入客しやすいようにスタイリストのカット料金を下げるよりも自らのカット料金を上げたほうが良いのではないか?と考えました。
価格を上げることに価値を見出した理由
自らがセミナー講師(カットの技術を教える)をしているにも関わらず、受け手側であるセミナー受講生と同じカット料金の設定をしているのはどうなのだろう?という意識が芽生えてくるようになりました。
実際、セミナー講師になる為に個人レッスンもたくさんしました。
多い時にはカットウィッグを1ヶ月で約20体くらい切っていた時期もあり、その年は年間で約240体のカットウィッグを切ったと思います。
もちろん正しい技術を身に着けるため安価なカットウィッグではなく、髪質の良いカットウィッグを切っていましたよ。(笑)
自分自身、これだけカットの練習をして技術を磨いているからこそ、サロンでスタイリストと同じ料金設定にするのではなく、技術に見合った金額を設定することで価値を見出せるのではないかということが想いが強くなりました。
サービスクオリティーを上げるためとは?
美容師はお客様から支持されることによって、お客様が少しずつ増えていきます。これはとても嬉しいことです。
しかし、忙しくなる一方でバタバタと時間に追われる事が増えていきます。
そうすると、お客様一人ひとりに時間を割けられなくなり、クオリティーを落とす事になりかねません。
「お客様としっかり向き合う時間を作ってカットしたい」
そのために価格を上げるという決断しました。
カット料金1万円は初回だけ!ずっと通っていただくお客様は8千円
カット料金を1万円と言いましたが、通常カット料金は8千円なんです。
はじめてご来店の方にはカウンセリング料を頂戴しています。
特にはじめてご来店されたお客様を深く知ろうとすると、どうしてもカウンセリングに時間が要します。
お客様の事を深く知ることで、お仕事やライフスタイルその人の癖などを知り、どのようにカットをすれば気持ちよく過ごせるヘアスタイルになるのかを考える時間が大切なので、しっかり聞く代わりに時間単価としてお代金をいただくことにしました。
カウンセリング料は病院の初診料と同じ考え方だと思っています。
なので、初来店の方のみカット料金とは別にカウンセリング料として2千円を頂くのでカット料金は1万円になります。
また、美容業界で新規でご来店される方が既存の方よりも安く割引きされることが当たり前な流れにも違和感を感じます。
例えばスマートフォンのキャリア乗り換えで、通信会社を乗り換える時にはキャッシュバックなどがあり、長く利用されている方よりも新しく契約される方が得をする仕組みになっています。
でも、本来は長く利用いただいている顧客が得をするようにならなければといけないのではないかと思っています。
どういった自信からカット料金1万円でやっていけると踏み込めたのか?
元々、自信はなかったですよ。(笑)
ただ、その代わりに “ 1万円だからこそ ” の技術、声かけ、言葉遣いなどお客様の立場で考える接客が大切だと意識しています。
自分自身、心掛けているのはお客様が喜んでくれれば正解という部分に基準を置くようにしています。
力丸様の言葉遣いの徹底・お客様の立場で考える接客とは?
まず、お客様に対して絶対に違和感を覚えることや曖昧なことを言わないようにしています。
なぜなら、どんな髪型が似合うのか?と聞かれた時に「こんな髪型がいいんじゃないですかね〜。こんな感じかな〜」と曖昧に言うと、結局お客様を迷わせる。ということにつながってしまいますよね。
質問に対して悩みの解決にならなかったり、お客様の思ったようなヘアスタイルにならない気がします。
言葉遣いに関しても丁寧な言葉遣いが好む方もいれば、少しフランクな対応を好む方など様々なお客様がいらっしゃるのでカウンセリングの時に好みや雰囲気などを把握してどうすればお客様が気持ち良くリラックス出来るのかを常に考えています。
カット料金を1万円にする前、お客様は何名ほど付いていたのか?
カット料金を値上げする前は月間で約200人でした。
技術売上げは平均で約230万円、店販は30〜40万円、合計260〜270万円の売上でした。
年末の繁忙月では約250人、技術の売り上げが約350万円、店販は40〜50万円の合計400万円近く売上げを達成できていました。
カット料金を1万円にしてからは、月平均150人、技術売上げ200万円となり、以前と比べるとお客様の数は少し減少しました。
ですが、売上げはそこまで大きく下がらず、一人ひとりのお客様ともっと向き合えるようになったと思います。
カット料金を上げたことによって、スタイリストに担当を引き継ぐきっかけにもなったのでスタッフが入客するチャンスも作ることが出来たので良かったです。
力丸様の得意な技術とその理由
「得意な技術はやっぱりカットですね。」
あまり苦手なことはないですが、カットが好きです。
どのようにしてそのカット技術を身につけたのか?
人一倍努力はしたつもりです
これまでたくさんセミナーに参加したり、カットウィッグもたくさん切りました。少し大げさかもしれませんが、時間とお金をかなり犠牲にしたと思います。
どのくらいの時間を使って身につけたのか
スタイリストになったのは23歳の頃で、そこから約5年間当時勤めていた組織の中で後輩に向けてカットの社内講師をしていました。
関西でカット技術を教えている某アカデミーに約1年間、月1回のペースでカットを学びに行きました。
アカデミーを卒業後は、カット技術を教える側として約2年間インストラクターをしていました。
個人レッスンとして今でもたくさんのカットウィッグを切っています。
これからも技術を磨いていきたいと思っています。
力丸様のスタイリストとしてのこだわりは何か?
美容室は綺麗になる場所なので、まず何より自分の容姿・身だしなみを綺麗でいることに気を使っています。
その理由は、お客様から支持してもらえるようになるためが最優先であります。
健康的に見える人とそう見えない人、お洒落な人とそうでない人、清潔感のある人とそう見えない人、この選択でお客様はどちらを選ぶか?ということをお客様視点で考えるようにして、気をつけています。
最近は、定期的にジムに通って健康的な体作りに取り組んでいます。
アシスタント時代はどんなことを意識して、具体的に何をしていたのか?
スタイリストになることを第一に考えていたので、レッスンをたくさんしていました。
スタイリストになりたかったのはシンプルでお金が欲しかった+どうやって給料をたくさん稼ぐかということを考えていました(笑)
そんなアシスタントでしたが、お金を稼ぐための方法だと考えて店販商品もたくさん販売することができました。(もちろん販売につなげるための勉強もしました)
※月平均で約20万円程、販売されていたそう。
レッスンも頑張ったので1年半スタイリストになれました。
今、実際に、お客様に喜んでいただいているところはどんなところか?
お客様の日々の生活が快適になっているではないかなと思っています。
カット技術で悩みを解決できていることが、お客様に喜んでいただけていると思います。
また、サロンに来店していただいた際には店内でとてもリラックスしていただけているとも思います。
力丸様が自己投資をしていることは何か?(アシスタント時代と、現在)
まず、アシスタント時代はウィッグ代・セミナー参加費・美容雑誌を購入する費用に投資をしていました。
そして現在もセミナーには行っていますが、いつもご来店していただくお客様も様々でいろんな場に誘ってもらえたりします。
いろんな経験をして、様々な交友関係を持てる場には積極的に参加するようにしています。
そして、現在はヘアモードという雑誌の誌上コンテストに挑戦しています。
※毎月与えられたテーマに対して、自らがデザインした形を撮影してをデザインを競うコンテスト。
※実際の力丸様の作品がこちら
サロンは大阪府豊中市の千里中央にあるのですが、コンテスト用作品の撮影する際には営業終了後に撮影環境が整った京都のスタジオまで足を運んでいます。
モデルさんや、メイクさん、カメラマンさんなどに費用を掛けて全て最高のパフォーマンスを出せるように頑張っています。
力丸様の次の目標(ビジョン)
個人としては、歴代の名立たるデザイナーが獲得してきたヘアモードの誌上コンテストで月間賞を取ることです。
そして、もちろんオーナーとしてサロンが繁盛するお店にしていくことを目標にしています。
実際にこの両方が叶うと、求人も集客も両方とも実現できるんじゃないかと思っています。
集客方法はどのようにしているのか?
口コミと店前に置いている大きな黒板の看板だけなんです。
カウセリング料金を設定しているということだけでお客様にも安心感があるのか、いつも来店くださるお客様からたくさんご紹介もいただけることが多いです。
しっかり話を聞いて欲しい女性はたくさんいると思います。
固定のお客様をつかむために具体的にしていることは何か?
いつもお客様が帰られる前には次回予約をしていただくようにしています。
具体的な方法はとしては、悩みが起こる前の時期をしっかりと伝えているようにしています。
例えば「今回カットしたスタイルが持つのは約2ヶ月程になるので、少し伸びてきくると、この辺りが気になると感じるかもしれません。次回は○月○週目か○週目あたりにご来店いただけると良いと思いますが、いかがですか?」と、具体的に内容をお伝えをすることを徹底しています。
実際にこの様に明確に悩みが出る前の時期をお伝えすることで、3〜4割のお客様は次回予約をして頂けるんです。
最近の取り組みとして、お客様向けにヘアアレンジのセミナーを開催してご自宅でもヘアアレンジが出来るようになって喜んでいただこうと考えています。
取材をした弊社担当者が、過去に体験入店した際に感じた3つ感想
今回、力丸様に取材をさせていただいた弊社担当者は、過去に一日だけの体験入店をさせていただいたことがあります。
実際に良いサロンだなと感じた点が3つありました。
■スタッフ全員とお客様との距離感が絶妙。
■技術スピードが非常早く、施術を通してサロンがバタバタしている感じがない。
■サロンで過ごしている時間がとてもゆっくり流れているように感じられた。
美容師さんはお客様との会話や、間合いを作るのが上手ですが、力丸様は更に絶妙な距離感をお客様と保ちつつ、コミュニケーションを取っておられたので非常に心地よさを感じました。
また、一つ一つの技術のスピードが早いのでサロンがバタバタしている感じもなく、ゆっくりとリラックスした時間が流れていて、良いサロンだなーと心から感じました。
ぜひ、ヘアモードのコンテストも獲得していただきたいと心より願っております。
終始素敵な笑顔での取材のご協力ありがとうございました。
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