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「働きがい」を一緒に作る。ママ美容師とオーナーの本音トーク、一星さんの技術に釘付けの90分—MIRARERU project 2025 イベントレポート Vol.2
Vol.1では、一星さんと橋本社長の感動的な対談や、最新技術が集まった体験ブースをご紹介しました。
Vol.2では、会場で最も多くの共感を呼んだママ美容師とオーナーのクロストーク、そして一星さんの圧巻の技術セミナー、さらに美容室が「まちの保健室」になる可能性について語られたスペシャルトークをご紹介します。
学びあり、感動ありの内容をお届けします。
「働きがい」って、どうやって作るの?ママ美容師とオーナーの本音トーク
会場で多くの共感を呼んだセッションの一つが、ママ美容師とサロンオーナーのクロストークでした。
登壇したのは、ママ美容師コミュニティ「MAMABIPARK」園長の関口裕子さんと、EMU international GROUP代表の小河原正輝さん。
関口さんは埼玉でスタイリストとして働く2児の母。
美容師1年目で妊娠・出産したことをきっかけに、ママ美容師を応援する活動を続けています。
2021年にスタートした「MAMABIPARK」には、現在、全国各地のママ美容師さん180名が在籍しています。
一方の小河原さんは、スタッフの産後復帰率100%、時短勤務でも月200万の売上を達成するママ美容師を育成するサロンオーナーです。
ママ美容師たちが抱える「働き方のズレ」
はじめに関口さんが、ママ美容師たちから寄せられた声を紹介しました。
「ママだしそこまでやらなくていいと言われる。もっとできるのに期待してほしい」
「子どもの時間に応じて、自分の時間の使い方も変わることを理解してほしい」
能力はあるのに、周囲の期待が低いことへのもどかしさ。子育てと仕事の両立に対する理解不足――。
これらの声は、多くのママ美容師が感じている「働き方のズレ」を浮き彫りにしました。
「働きやすさ」じゃなくて、「働きがい」を作りたい
それを受けて、サロンオーナーの小河原さんはこう返答しました。
「一人ひとりの労働観が大事。”みんなの幸せな働き方ってなに?”ってめちゃくちゃ聞きます」
さらに、小河原さんは重要な指摘をします。
「コミュニケーションの論点が”働きがいではなく、働きやすさ”になってしまう」
そもそも「働きがい」をつくるのが、会社で一緒にやりたいこと。どんな職場にしたいか、みんなの中で理解した上で話し合う必要があると熱弁をふるいました。
小河原さんは、「自分が頑張ればチームの勝利につながる」。
そんな貢献可能性を自覚できる仕組みを作るのが会社の責任であり、「会社と個人の共通点を探すこと」の大切さを強調します。
ママ美容師へ、そしてオーナーへのメッセージ
関口さんは、ママ美容師さんたちに向けて、こうエールを送りました。
「お客様を幸せにしたいという軸が自分の中であれば、オーナーへの提案やいい会話ができるのかな」
「自分と向き合う時間をとると、やりたいことがわかってくる」
「オーナーが話を聞いてくれたという、小さな積み重ねも大事」
このクロストークは、ママ美容師だけでなく、サロンオーナーや美容業界全体に対して、多様な働き方を受け入れる環境づくりの重要性を強く訴えかけるものとなりました。
仕事観ややりがいについて、立場を超えて本音で語り合う。
そんな貴重な時間が、多くの参加者の心に響きました。
一星さんの「削りショート」に会場が釘付け!質問が止まらない技術セミナー
VIEW代表であり、「ショートの王様」として知られる一星さんが、ヘアカットを実演する技術セミナーが開催されました。会場は満席、立ち見が出るほどの大盛況となりました。
「切りすぎない」から生まれる柔らかさと再現性
一星さんが披露したのは、「削りショート」と呼ばれる技法。「切りすぎない」からこそ生まれる柔らかさと再現性が、このスタイルの最大の魅力です。
ステージでは、カットモデルに施術を行いながら、オープンチャットで受け付けた参加者からの質問にリアルタイムで回答。
構築した理論と現場で培った感覚が融合した技術を、間近で体感できる貴重な時間となりました。
参加者からの質問が止まらない!
「レザーカットのコツは?」
「カウンセリングで大切にしていることは?」
「ウェットカットでどこまで決めるか?」
次々と寄せられる質問に対して、一星さんは一つひとつ丁寧に答えていきます。
「ウェットカットでは3割くらい。切りすぎると似合わせができない」
お客様をパッと見たときにわかることは少なく、いくらカウンセリングを丁寧にしても限界がある。
だからこそ、「最初に決め切らず、進めながら似合わせていくのが僕のスタイル」と一星さんは語ります。
全てを叶える「iW5」のポイントを解説
セミナーの終盤、一星さんはショートカットが上手くなる、全てを叶える5種の技「iW5」のポイントを解説しました。
そして、最後に「縁」について語りかけました。
「僕があのとき、橋本社長に出会ったから、そのきっかけがあったから、美容師に戻ったときに”俺は、美容の力でお客様を本当の意味で幸せにしよう”と思ったんです。そういう縁というのは、同期や先輩・後輩、親とか、意外と目の前に溢れているはず。今日は、皆さんのそういうきっかけになれたらなと思い、ここに立っています」
この言葉に、会場は静かな感動に包まれました。
技術だけでなく、美容師としての生き方そのものを学べる、深い学びの時間となりました。
美容室が「まちの保健室」になる日—健康と美容をつなぐ新しい価値
「美容室はまちの保健室®️」は、大阪・関西万博にも出展した、美容室を「地域の女性の健康相談の場」にする取り組みです。
登壇者は、金山宇伴さん(日本美容創生株式会社 代表取締役兼CEO)、角薫さん(美容室RUALA Director・美容師歴32年)、二宮典子さん(医療法人心鹿会 理事長・女性泌尿器科医)。
異業種の3人が、「美容室の今後のあり方」や「長く現場で働くために女性に知っておいてほしいこと」について語り合いました。
金山さんがモデレーターを務めました。
女性の一生と女性ホルモンの関係
トークでは「女性の一生と女性ホルモンの関係」や「更年期の症状」に関する知識を紹介。
美容師歴32年を迎える角さんは、こう語ります。
「年齢を重ねることで、お客様とは髪の話ばかりだったのが話題の幅が広がったり、顔色や調子を見て気を遣えるようになったり。相談役になれるのも美容師の役割かな」
レディースクリニックの院長である二宮さんは、「美容室はお客様と定期的に接点がある場所」とそのポテンシャルに言及。
だからこそ、美容と医療がつながっていくことで、サロンだからこそできる健康サポートがあると言います。
美容師だからこそできること
他にも、こんな話題で盛り上がりました。
- 「更年期の症状の一つ、メノポハンド(手の痛みやしびれ)についても認知が広まると話しやすくなる」
- 「理学療法士さんにサロンに来てもらい、美容師がストレッチをしている」
- 「男性美容師もホルモンの知識があれば、男性客との信頼が深まるかも」
美容室は、女性が定期的に訪れる場所であり、かかりつけ美容師は女性の不調に気づける存在です。
健康と美容を支える「まちの保健室」として、美容室ができることは今後さらに増えていくでしょう。
美容師という仕事の、可能性は無限大
Vol.2でご紹介したプログラムは、いずれも「美容師だからこそできること」にフォーカスしたものでした。
ママ美容師が働きがいを持って輝ける環境づくり。
お客様一人ひとりに寄り添った技術の追求。
そして、健康と美容を結びつけた新しい価値の提供。
美容師という仕事は、技術だけでなく、人生のあらゆるステージに寄り添うことができる、かけがえのない職業です。
MIRARERU project 2025は、その素晴らしさを参加者全員で分かち合う場となりました。
Vol.3では、AI時代の集客戦略と、イベントの総まとめをお届け!
次回Vol.3では、集客マニア代表 田中直樹さんによるAI時代の集客戦略と、イベント全体を振り返った総括をお届けします。
「AI時代に選ばれるサロン」とは何か?最後に選ばれるのは「人」。
最新の集客ノウハウと、MIRARERU projectが提示した美容業界の未来像を、ぜひご覧ください。
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