AI時代に選ばれるのは「人」。集客マニア田中直樹さんが語る未来戦略と、98.5％が満足した1日の全記録—MIRARERU project 2025 イベントレポート Vol.3【完結編】 - 大阪・神戸など関西一円の美容ディーラー・美容材料卸販売

Vol.1では一星さんと橋本社長の感動的な対談と最新技術ブースを、Vol.2ではママ美容師の本音トークと一星さんの技術セミナーをご紹介しました。

最終回となるVol.3では、集客マニア代表 田中直樹さんによるAI時代の集客戦略と、イベント全体を振り返った総括をお届けします。

「AI時代に選ばれるサロン」とは何か？そして、MIRARERU project 2025が示した美容業界の未来とは。

10年後の関西は、どうなっている？AIが予測する美容の未来

会場で多くの来場者の足を止めたのが、「10年後の関西・美容の未来をAIに予測させたパネル」でした。

今回のイベントテーマは「10年後の美容の未来を考える」。その未来を具体的にイメージできるよう、AIに関西の美容業界の10年後を予測させ、パネルとして展示しました。

足を止めて、写真を撮る人が続出

パネルには、以下のような内容が展示されていました。

• 人口の変遷：少子高齢化が進む中、顧客層はどう変化するのか
• 2極化する市場：価格競争と付加価値競争、どちらを選ぶか
• 選ばれるサロンの条件：10年後、お客様は何を基準にサロンを選ぶのか
• 盛り上がるインバウンド：海外からのお客様が増える可能性
• まだまだ可能性のある化粧品市場：美容室での化粧品展開の可能性

このパネルの前では、多くの来場者が足を止めて写真を撮る姿が見られました。

「サロンに持ち帰って、スタッフと共有したい」「このデータを参考にしたい」

そんな思いから、スマホで撮影する美容師やオーナーの姿が印象的でした。

10年先を考える、貴重な機会に

日々のサロンワークに追われていると、なかなか「10年後」について考える機会はありません。

しかし、このパネルを通じて、10年後の美容業界がどうなっているのか、そのために今何をすべきなのか。

参加者それぞれが、未来について考えるきっかけになったのではないでしょうか。

「人口が減るなら、一人ひとりのお客様との関係をもっと深めないと」
「インバウンドが増えるなら、多言語対応を考えないと」
「2極化するなら、自分のサロンはどちらを選ぶのか、今から決めておかないと」

未来を見据えることで、今やるべきことが見えてくる。

このパネルは、参加者にとって10年先を考える貴重な機会となったのではないでしょうか。

AI時代だからこそ、最後に選ばれるのは「人」

美容業界を取り巻く環境が急速に変化する中、「AI時代に選ばれるサロン」とは何か？

MIRARERU project 2025のプログラムでは、理美容サロンの「集客」をサポートする、集客マニア株式会社代表の田中直樹さんが登壇。AI時代における集客戦略と、これからのサロン経営のあり方について語り尽くしました。

「集客に疲れた」「SNSまで手が回らない」—現場のリアルな声

田中さんはまず、現場のリアルな声を紹介しました。

「集客に疲れた」
「SNSまで手が回らない」
「やることが多すぎる」

勝ち抜くために、美容師のサロンワーク以外の仕事が増えている――これが、今の美容業界が直面している課題です。

AIで「ヘアスタイル画像」も「ブログ」も作れる時代

しかし、今はAIで「ヘアスタイル画像」も、「ブログ」も、「口コミ返信」も、なんでも簡単に作成できる時代。AIを上手に活用することで、サロンワーク以外の時間は削減でき、「お客様と向き合う時間」に投資できます。

田中さんは、「AIで生産性を上げる方法」や「競合サロンと同じにならないAI活用法」について解説しました。

AI検索で見つけてもらうための戦略

これから先に待っているのは、AI検索で自分に合うサロン・理美容師さん探しをする未来です。しかもそれは、若い世代にとってすでに当たり前の世界になっています。

そこで重要になるのが、AI検索に見つけてもらうための戦略です。田中さんは、以下のポイントを強調しました。

• Google ビジネスプロフィールを活用した、SNS（Instagram、TikTok）や検索・予約サイト（ホットペッパービューティー）と補完し合う関係づくりが欠かせない
• 見つけられる動線設計が必要

最後に選ばれるのは「スタッフの皆様、つまり人」

そして、田中さんは最も大切なメッセージを語りました。

「最後にユーザーが選ぶものは、スタッフの皆様、つまり人です」

美容師力（技術、提案、接客、思いやり）を磨き、それをどのように知ってもらうか。見つけられる動線設計だけでなく、選ばれるサロンづくりが求められています。

AI時代だからこそ、最終的に選ばれるのは「技術と人柄」

このメッセージは、会場にいた全ての美容師の心に深く響いたのではないでしょうか。

98.5％が満足！昨年を上回る満足度を達成

来場者アンケートでは98.5％の方がイベントに満足と回答していただき、昨年を上回る満足度となりました。

参加者からは、こんな声が寄せられました。

「一星さんの話を聞いて、もう一度頑張ろうと思えた」
「AIの活用法を学べて、明日からすぐ実践したい」
「ママ美容師として、もっと輝けると確信できた」
「美容室が健康をサポートする未来に、ワクワクした」
「このイベントに参加して、美容師という仕事を誇りに思えた」

MIRARERU project 2025が示した、美容業界の未来

3回にわたってお届けしたMIRARERU project 2025のイベントレポート。

このイベントを通じて浮き彫りになったのは、美容師という仕事が持つ無限の可能性でした。

10年後の美容の未来を創るのは、今を生きる私たち

• VIEW一星さんが語った「1日1日の積み重ねが明日を創っていく」という力強いメッセージ
• 「可能性は誰にでもある」という希望
• ママ美容師とオーナーが共に築く「働きがい」*のある職場
• 美容室が「まちの保健室」として地域の健康を支える可能性
• AI時代においても、最後に選ばれるのは「人」であること

これらのメッセージは、いずれも美容師という仕事の本質を指し示しています。

未来を体感！VR、スマートミラー、ヘアマット…多彩なブース

今回のイベントでは、過去最多のメーカーがブースを出展。

ヘアケア・スキンケアアイテム、セニング・シザーの展示&試し切り、サステナブルコスメ、フェムテックメニューなど、進化を続ける美容商材やサービス、情報が勢揃いしました。

体験・相談コーナーが大盛況

• AIカウンセリング
• スマートミラー：お客様一人ひとりに最適な提案を可能にする最新技術
• VR教育：次世代の美容師教育ツールとして注目を集めました
• 最新化粧品や新メニュー開発

特に注目を集めたのは、大阪・関西万博ヘルスケアパビリオンに出展した「美容室はまちの保健室®️」ブースの特別再現。

「涙を検体としたがん検査キット」の紹介のほか、第3の聴覚経路「軟骨伝導」を利用したイヤホンや集音器の体験もできるなど、注目を集めました。

SDGsへの取り組み—美容業界が社会に貢献する

SDGsコーナーでは、以下の取り組みが紹介されました。

1. カラーチューブ回収（カラー・デ・セーブ・チルドレン）

株式会社リーディアルでは2014年からカラーボトル回収を始め、11年間で集まったカラーボトルは総合計43.5t（43,532kg）、総額217,677円に達しました。

捨てられるはずのヘアカラー容器は3個で浄水剤1錠分、35個でワクチン1回分となり、途上国の子供たちの支援につながっています。

2. ヘアマット活動

マターオブトラストジャパンが行う「ヘアマット」の取り組みは、海洋汚染対策に加え、近年では畑での雑草抑制や土壌改善、コンポスト活用など農業・環境分野への応用も拡大中です。

切り落とされた髪の毛が環境保護に繋がるという新しい視点に、多くの来場者が興味を持ち、質問が飛び交う場面も見られました。

3. ラオス・ビューティー・プロジェクト

ラオスの美容・経済発展に貢献する活動実績が報告されました。

美容業界が、美しさの提供だけでなく、社会貢献や環境保護にも積極的に取り組んでいる。

その姿勢が、多くの参加者の関心をよびました。

美容師という仕事の素晴らしさ

技術を磨き、お客様に寄り添い、人生に彩りを添える。時には相談相手となり、時には健康をサポートする。そして、社会や環境にも貢献していく。

美容師という仕事は、人の人生に深く関わることができる、かけがえのない職業です。

MIRARERU project 2025は、総勢500名以上の参加者が、その素晴らしさを再認識し、明日への活力を得る場となりました。

会場の数カ所に掲示された、美容師たちの「美容師を目指した理由」と、美容学生たちの「これからの自分へのメッセージ」。

「お客様を笑顔にしたい」
「美容の力で、誰かの人生を変えたい」
「この仕事が、心から好きだから」

時代が変わっても、美容師が担う「人生に寄り添う」という役割の本質は変わりません。

最後に—関係者の皆様へ感謝を込めて

MIRARERU project 2025の開催にあたり、ご登壇いただいた皆様、ご協賛いただいたメーカーの皆様、そして何よりご来場いただいた500名以上の皆様に、心より感謝申し上げます。

このイベントが、皆様にとって美容師という仕事の素晴らしさを再認識し、10年後の未来を創る一歩となることを願っております。

「好き」をきっかけに、美容師としての喜びを再認識する。

そんなワクワクする1日を、共に過ごせたことに感謝しています。