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目の前の人の個性を見て気付く-実践編- (アルファーレ阪口氏セミナー)

2020.12.09
LEDEAL通信

サロンプランナー ALFARE 阪口氏 コラム 第4回

これまで数多くのサロン様、美容師さんと講習などを行い、サロンプランナーとして活躍してきたALFARE 代表 阪口氏。

 

独自の視点でこれまで多くのサロン様へのブランディング、スタイル撮影のポイントをレクチャーするなど多岐にわたり幅広い活躍。

 

数回に渡ってこれまで携わってきた多くの経験を元にコラム記事を掲載していきます。

 

サロン様、美容師さんに役立つ情報となれば嬉しく思います。

 

是非ご覧ください。

 

目の前の人の個性を見て気付く-実践編-

第1回コラム「姿勢を見ればコンプレックスが分かる」

 

第2回コラム「なぜスタイル撮影、なぜ作品を作るべきか?」

 

第3回コラム「発信する、撮影したスタイルの有効活用」

 

第4回コラム「目の前の人の個性を見て気付く実践編」

 

これまでお送りしてきましたコラムも今回で4回目。

 

すべてに共通していることは、目の前のお客様やモデル様に”このサロンじゃなきゃダメ!”と実感をしていただくための考え方や取り組みの仕方です。

 

今回はこれまでとは異なり、実践編となります。サロン様にご協力をいただき、サロンスタッフがモデルとなって、実際に取り組んでいただきました。

 

今回はその流れを追ってみます。

 

 

 

まずはカメラという二次元での見え方と、人の目という三次元の見え方の差の話を、図を元に解説。

 

この考え方を理解していなければ雰囲気ばかりが先行してしまい、他人に選ばれる写真にはなりません。

 

何より写真になるため、二つの目より写真的な考え方ができなければ、仕上がった作品を見て”あれ?”という風に違和感が生まれます。

 

写真が成立するには様々な要素があり、モデルや髪型、メイク、衣装だけでは無く、撮影をおこなうカメラマンという存在が非常に大きなウェイトを占めることも確かです。”写真写り”ということだけを捉えると、二次元的な物の見え方を知ることはとても重要です。

 

サロンの中で「鏡」という二次元の物を仕事に使用している美容師にも共通していることですが、その大きな違いは写真はそのまま写り、鏡は逆に映るという性質があり、これを理解していなければ自己満足の落とし穴にハマってしまうかも知れません。

 

サロンはその場所から動くことはできないので、写真は自店を知っていただくためには最適のツールです。

 

モデルが切りたく無いからと言ってカットをしない、アイロンやスタイリング剤を多用し、服やメイクもモデル任せの雰囲気重視の撮影になってしまうと、写真を見て知ってもらうお客様にとっては他店との差をより分からなくさせてしまうマイナスツールとなる危険性が伴います。

 

単に撮影をすれば良いというわけでは無く、撮影を手段として有効活用することで、鏡の前に座るお客様はどういった個性の人なのか?をより客観的に追求していくことに繋がるツールになります。

 

全ての人が異なる個性を持っているので、お客様の姿勢を見るところから取り組むことは非常に重要となります。

 

 

まずbefore写真として現状姿勢のまま撮影。そこから姿勢を整えてもう一度撮影しますが、姿勢が変わるだけでも見え方にかなりの差が出ます。

 

 

そして、撮影した写真を元にそれぞれの個性を探っていきます。

 

 

セット面に移動して先ほどの分析を元に、実際に鏡と向き合い姿勢による左右の髪の落ちる位置の差などを探っていきます。

 

首を引いたり肩を押したりして姿勢を整えます。また同じように実践していただき、その差を確認してもらいます。

 

大事なことは目の前の方の姿勢に気付句ことができるかどうかです。

 

 

また、左右のシルエットを整えるために、髪の落ちる位置を確認して、必要な部分だけを切ります。

 

 

顔の凹凸、ジャンル、年齢などを考えて最適なメイクの分析を行い、早速実践してもらいます。

 

 

after写真までやってきました。さてどれだけ変わったでしょうか

 

 

beforeからafterまでを並べてみましたが、どんどん姿勢が良くなっていくのが写真でもよくわかります。また、どんどん小顔になっていくのも分かります。

 

誰だって自分の顔が変わるとは考えませんが、担当の美容師が目の前のお客様に気付き、適切な施術をするだけで、どんなお客様も変わる。いえ、本来持っている自分自身の魅力で更に輝くことができます。

 

必要な部分の髪をほんの少し切るだけで、今よりも似合わせは可能です。

 

同じ姿勢の人間は存在せず、それぞれの個性を見極めることが、その人に最適な似合わせに近づく一歩になるからです。

 

 

ブランドとは在籍スタッフ一人ひとりの自信

その似合わせの結果が自社ブランドを選んでいただくことに繋がるわけですが、スタッフ全員が自信を持って取り組まなければお客様に伝えることは叶いません。

 

一人のスーパースターだけでお店を支えることはできるかも知れませんが、それでは組織としては弱く、全員が同じ方 向、同じ技術力をベースにすることで、このサロンでなければいけない理由をお客様という第三者に認識してもらうこ とが可能になります。

 

一つの考え方に対して個々が向き合い、関心を持つことで、より統一感のある結果が生まれ自社の文化へと繋がっていきます。

 

サロンの数が多いからこそ”自己満足では無い自社らしさ”を目に見える形で相手に認識してもらう必要があります。

 

それが撮影という手段です。

 

一つの考え方に対して個々が向き合い、関心を持ち実行し続けることで、より統一感のある結果として自社の文化へとなっていきます。

 

”サロンは何をするところなのか?”という問いに対して”技術”と明確に答えれるかどうか。

 

隣のサロンとの違いは技術。

 

これを打ち出せることによって営業や求人に置いて無類の強さを誇れるサロンになります。

 

何故ならサロンは職業として髪を切るところです。しかも免許を持っていなければお金をいただいて髪を切ることができない国家資格です。

 

そのサロンらしい技術の伝承が成されていて

 

在籍スタッフ一人ひとりに根拠のある自信が存在しなければ、

 

他人から見た時に他のサロンとの違いは果たしてどのように映っているのでしょうか。

 

こんな時代だからこそ、サロンにとって最も必要なことではないかと感じます。

 

 

撮影にご協力いただいた STYLISH HOME MITSUKO様、BIGOUDI salon様

 

ご協力を賜り誠にありがとうございました。

 

ALFARE 阪口賢一

 

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