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美容室に最適な物件の探し方とチェックポイント
美容室を開業する際や2店舗目を出店する際に、どのエリアでどんな物件を選べばいいのか悩むことがあるかと思います。
具体的な根拠なく、「こんな人が多いからこのエリアがいい」と思って場所を選んでも狙った層が来てくれないこともよくあります。
ここでは、物件の立地の選び方や、物件の条件の選び方に関して詳しくご紹介いたします。
美容室を開業する立地選びの注意点
物件を選ぶ前に、立地選びを行うわけですが、まず大切なことが2つあります。
◆1つ目:イメージで場所を選ばない
◆2つ目:地元の不動産屋さんと良い関係を築く
イメージで立地を選ばない
まず、どこにどんな人が多いのかなど、ざっくりとしたイメージは近い地域であればあるほど持っておられることかと思います。
関西で例えると、西宮市は新しく引っ越ししてくる若い夫婦が多い、芦谷市はお金持ちのマダムが多い、神戸線の阪急沿線は家賃が高いから高所得層が多いなど、割とざっくりとしたイメージというものがあります。
しかし、「住んでみると全然思ってた層と違う!」「出店してみると思ってたよりターゲットが少ない!」など、様々な違いを感じることが多々あります。
これはイメージが先行しており、ある一部分の情報が前に出てきているに過ぎません。ですので、イメージ先行で場所を決めてしまうと、そもそもターゲットが来店してくれず売り上げ低下に繋がることに直結します。
地元の不動産屋さんと仲良くしておいたほうが良い理由
不動産屋といえば、大手がたくさんあり、安心感もあるので大手に行きがちになってしまいます。
しかし、地元のオーナーが持っている物件など、大手には公表していない物件などがあり、レアな物件情報は地元の不動産屋でしか手に入らないものもあります。
地元の不動産屋さんと仲良くしていると、非常に立地の良い物件が空く前に、教えてくれたりすることもあるので、候補の立地が見つかったら、その地場の不動産屋さんを全てまわり、できるだけ良い関係を気づけるようにすることを推奨いたします。
ワンポイント!内装の施工業者も良い情報を持っていることがある
当然といえば当然かもしれませんが、内装業者の方は物件情報をお客様に提供することにより、仕事をもらえるかもしれません。
そのため、良い物件情報を自ら手に入れ、探しておられる方に情報提供してくれる施工業者もいます。
とはいっても、普通の施工業者ではなく、美容室の内装をやっている施工業者でもないと、なかなかどんな物件を求められているのかわからないかと思いますので、できる限り美容室の内装工事を行っている施工業者を探すのもオススメです。
立地選びの押さえておきたい11のポイント
美容室を出店する立地を選ぶ際に必ず押さえておきたいポイントがたくさんあります。
◆1◆どのようにお客様に知ってもらうか?
どんな集客手法をとるのか?その立地は目立つところにあるのか?来店いただくためには、知ってもらう必要があります。ただ知ってもらうためには、何かしらで見てもらう必要があります。
では、どのように知ってもらうのかが非常に重要になってきます。
◆2◆看板を目立つ位置に出せるか?(出せる場合はどのように出せるのか?)
ビルの中で目立たないところにあり、また看板を目立つ位置に出せなければ、なかなか認知されないサロンになってしまいます。
しかし、思ったように看板を出せない物件もあります。
できる限り目立つ位置に出せ、多くの方に見てもらえるような立地にある物件を選びましょう。
※もし思ったように看板を出せない場合は、大家さんや不動産屋さんを通して交渉をすることで、条件を緩和してくれる可能性があります。
◆3◆エレベーターに店舗名を出せるのか?
外の看板は目立つところに出せる!そして、ビルの場合はどのフロアにあるのかをしっかりと看板にも記載している!
ただ意外とお客様は見てないことが多く、エレベーターに乗った瞬間に、「あれ、何階だっけ?」となることもあります。
そこで、エレベーターの中にフロアごとの店舗名などの案内があると、非常にわかりやすく、お客様も安心してサロンまで行くことができます。
◆4◆物件の近くを歩いてみて、どのあたりからサロンが目線の中に入るのか?
その立地の人々と同じような動きをして、顔の方向も合わせてみると、どのあたりから目線の中にはいるのかがわかります。
もし、自然に目線の中に入ってこないような立地であれば、あまり認知をされない可能性があります。
◆5◆どういうアイキャッチにすると目立つのか?
どこにでもあるような看板、どこにでもあるようなおしゃれな文字では目線に入りづらいです。
アイキャッチを上手に利用した店舗の例として、クラッシックの単車(ロッカーズ)を置いて目を引くようにしたサロンがあります。
このサロンは、この立地でこんな異物をおけば目立つんじゃないか?という視点で看板だけでなくレトロな単車を置くことにより、効果的に認知度をあげることに成功しました。
この成功例から、アイキャッチを上手に利用することも重要な手段の一つといっても間違いありません。
◆6◆ターゲットに当たる人口の動態(朝・昼・夜の動きなど)
朝・昼・夜で人の動きは違うものです。
オフィス街であれば、朝は出勤でバタバタとしているサッリーマン、昼はランチに出かけるOLが多く、夕方は人がいるけど、お酒を飲める場所を探しているサラリーマンが増え、夜になると残業で疲れたサラリーマンやOLが増えます。
そして、基本的にオフィスから自分のよく使う駅までの決まった行動範囲の方も多いのではないでしょうか。
もし仮にオフィス街でも駅から近ければ、それだけ多くの人々の目に触れる可能性はありますが、少し離れてしまうと、一本でも道をそれると、人の目に入らない可能性もあります。
その立地の人々の動態を調査することにより、どのエリアの人にどれだけ認知される可能性があるのかが見えてきます。
◆7〜11◆その他の導線に関わる大きな土地条件
◆7◆幹線道路が近くにあるか?
◆8◆川が近くにあるならどのようにあるのか
◆9◆駅が近くにあるなら、線路でどのように分けられてるのか?
◆10◆周辺にはどんな世帯の人々が住んでいるのか?
◆11◆そこにいる人はどんな導線で動いているのか?
結局、大きな幹線道路や川がある場合、向こう側となると橋や信号を渡らなければならず、逆側が近くにあってもなかなか行動範囲に入らないという場合があります。
また、駅で北と南に分かれてるような立地の場合も同じで、駅の反対側に降りることは何かの理由がない限りは無いと思って良いと思います。
想定しているターゲットが住んでいるエリアだとしても、何かしら分断されるようなものがある立地の場合、エリアに対して持っているターゲットイメージと全く違う結果となることも多々あります。
最も大切な立地選びの視点は”どのように認知してもらえるのか”
結局のところ、”その物件でサロンを開業した場合、どれだけ認知される可能性があるのか?”という視点を持って立地を選ぶことが大切です。
ホットペッパーなどのネットの広告媒体などにより、目立たない場所でもお店があることを知ってもらえる時代ではありますが、全員が全員ホットペッパーを使うわけではありません。
とはいえ、誰がホットペッパーを使わずに見てくれるのかわからないので、できる限り導線の中に入る人から認知してもらえるような立地に出店し、「とりあえずどんなサロンか分からないから一度行ってみよう」と、思って来店してもらえるお客様を増やすのも一つの集客方法です。
物件の条件選びも大切!どんな物件でどんな条件があるのか確認すること
立地が良いとなると、次に”物件自体の条件による選び方”も重要になってきます。
ただ物件には、大きく「居抜き物件」と「スケルトン物件」の2種類があり、それぞれで細かいところが異なってくるので、知識として知っていただくと無駄な出費を減らすことに繋がるので、ぜひお読みいただければお役に立てると思います。
スケルトン物件と居抜き物件の違い
スケルトン物件とは?
以前はサロンや飲食店が入っていたとしても、内装や設備などがすべて撤去された状態かつ、建物の躯体(骨組み)だけになっている状態。簡単に言うと、「何もない状態の物件」のことです。
居抜き物件とは?
以前の契約者の内装や設備、什器などをそのままの状態になっている物件(テナント)のことです。
ただ、残っているからといって、そのまま利用できるとは限らず、以前の契約者との交渉が必要になる場合もあります。
また、そのまま利用できるように見える造作家具や什器、設備が実は壊れていたり、新しく導入しようと考えていた設備が入らないなどの可能性もあり、結局、設備の撤去や廃棄処分費が追加で掛かってきて、スケルトン物件を契約するよりも高くつく可能性もあります。
ただ、そのまま内装を利用できる場合は、高額になる内装工事費を抑える手段の一つなので、素人判断で済まさず、専門業者に確認をしていただくことが重要になってきます。
スケルトン物件と居抜き物件の向き不向き
◆スケルトン物件に向いている人
- 思い通りの内装・導線のサロンにしたい人
- 施工期間に余裕がある人
- 設備などイチから費用をかけられる人
- 新しい設備や什器を使いたい人
- 以前の店舗と全く違うイメージのサロンにしたい人
- 設備・什器の故障や修理があるリスクを避けたい人
◆居抜き物件に向いている人
- 施工期間を短くしたい人
- 内装工事費用を抑えたい人
- 設備導入費用を抑えたい人
また、もし、以前に入っていたサロンが固定客の多いサロンだったのであれば、同じ人が一度は通ってくれる可能性があります。
しかし、提供できるサービスと、サロンイメージが大幅に違ったりすると、ターゲットに満足してもらいにくくなる可能性もあります。
本当にこれはターゲットを意識した内装なのか?元々付いている設備で思っているサービスが提供できるのか?を立ち返って考えてみる時間を作るのも必要です。
最初に確認しておきたい物件条件のチェックポイント
◆スケルトン物件の最初に確認しておきたい条件
- 金額(家賃)
- 間取り(形状)は、やはり正方形に近いのが好ましい
- 広さ
- トイレの位置(導線)
- 空調(備え付けのものがあるか・新しくつけないといけないのか?)
- 出る場合はスケルトンにしないといけないかどうかの確認
- 電気、ガス、水道
- 他にどんなテナントが入っているのか
- 入り口がわかりにくいかどうか
- エレベーターへの導線など
- 駅から離れる場合は駐車スペースはあるか
- 自転車置き場
- 上階の業態を調べる
- 音(排水音・どんどん)
◆居抜き物件の最初に確認しておきたい条件
- 金額(家賃)
- やりたい内装とある程度は一致しているか。
※スケルトンが必要になれば、スケルトン工事が内装工事とは別で必要です。 - ビルであればどんなテナントが入っているのか
- 入り口がわかりにくくないか?
- ビルであれば入り口からエレベーターの位置が分かりにくくないか
- 駅から離れる場合は駐車スペースはあるか
- 自転車置き場は何台分取れそうか?
- 上階の業態を調べる
※ダンス教室などをやっていると、振動や騒音が気になりこともあります。 - 音(排水音・どんどん)
あなたにとって美容室に最適な物件を見つけるには?
物件を選ぶとなると、やりたいこと、想い、ターゲットイメージ、その土地の雰囲気など、様々なことを考えワクワクすることと思います。
ただ、美容室を出店するということは、経営をするということですので、売り上げを上げられる美容室にしなければなりません。
売り上げを上げるには、ただ立地がいいだけでなく、お客様に満足していただくことが大切になるので、どんな人にどんなサービスや価値を提供するのかを明確にする必要があります。
詳しくは「美容室を独立開業する際に考えておく3つのこと」で説明しておりますので、合わせてお読みいただくことをお勧めいたします。
提供したサービスを喜んでもらって嬉しくないスタイリストは居ないと思います!そのため、喜んでもらえるために何をすればいいんだろうかと悩む人もたくさんいると思います。そこで1点立ち止まって考えていただきたい事があります。
「あなたにとって良い美容室とは何か?」
この良いと思う美容室にするべくサービスを提供するのであれば、どんな人に来ていただけて、どんな価値を提供できるのが良いのかを考えることで、たくさんのお客様に満足を提供できるようになるのではないかと思います。
そして、その考えたことが根底にあるからこそ、あなたにとって最適な物件選びができるようになるのではないかと思います。
ぜひ、最適な物件選びをするためにも、”あなたにとって良い美容室”が何かをもう一度振り返ってみてはいかがでしょうか?
ただ、一人ではなかなか見つからないことも多いかと思います。そんな時は美容ディーラーに相談することで、見えていなかった自分の強みを発見することができ、想像よりも良い物件選びができるようになるかもしれません。
もし、お困りの方は、美容室をサポートしている美容ディーラー”リーディアル”へお気軽にご相談してみてください。
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